マツリーvol.1 アーカイブ
音楽、コミック、お笑い、映画、演劇 / 舞台のニュースメディアであるナタリー初の試みとして、2021年1月30、31日にオンラインイベント「マツリー」を開催しました。
2007年2月1日の音楽ナタリー立ち上げ以来、エンタテインメントの情報を発信し続けてきたナタリーにとって、2020年は明らかにこれまでとは違う1年でした。
ライブの中止、イベントの延期、映画や舞台の上映・上演の先送り、そしてアーティストや役者たちの新型コロナウイルス感染情報……
そういったニュースを出すたびに、なんともやるせない気持ちになります。
エンタテインメントを扱うWebメディアとして、今、何かできることはないか。そう考えたのが「マツリー」の発端でした。
ナタリーのお祭りだからマツリー。
なんともふんわりしたタイトルですが、1日半限りのWeb上のお祭りとして、音楽、コミック、お笑い、映画、ステージのナタリー5ジャンルでコンテンツを制作し、
カルチャーの垣根を越えてふんわりと楽しめるイベントを目指しました。
音楽ナタリーによるコンテンツは、BiSHによる約1時間のスペシャルライブ「BiSH LiVE」、
のっち(Perfume)のコラムと連動したロケ企画「のっちは音ゲーがしたい!」、
音楽プロデューサー矢野博康監修によるテレビ番組風のオムニバスライブ「YANO MUSIC FESTIVAL 2021~ヤノフェス 歌うスタジオ~」の3本。
コミックナタリーは声優の津田健次郎、森田成一、岡本信彦による朗読劇「ボイスシアター -シェイクスピア-」、
お笑いナタリーは生配信による芸人たちの荒唐無稽なボケ合戦「ノーセンスユニークボケ王 マツリー杯」、
映画ナタリーは入江悠監督、相沢梨紗(でんぱ組.inc)、宇垣美里が昨年の上映作から印象深い作品について語る「2020年ベスト映画を振り返る」、
ステージナタリーは人気の舞台“ヒプステ”のキャスト・スタッフによるトーク番組「『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stage Talk by シアターコンプレックス×ステージナタリー」と、
編集部ごとに趣向を凝らしたコンテンツを用意しました。
さらに、アイドルグループの未公開フォトギャラリー、マンガ誌編集長が選ぶ「2020年のイチオシ作品」、
芸人5名による「私の好きなポップカルチャー」、映画関係者の証言をまとめた「2020年のヒット作はこうして生まれた!」、
“舞台人”26名による「2020年、私を支えたもの」といった各編集部による読み物などのコンテンツや、
「BiSH LiVE」開催に合わせたBiSHのドキュメンタリー映画2作の特別上映も展開。
これらのコンテンツを、フェス会場の各ステージを巡るように、自由に行き来していただきたい、というのが「マツリー」の狙いです。
とはいえ「これは観たいけど、ほかのものには興味ない」との声もあるだろう、というエンタメファン視点の考えから、コンテンツごと(読み物など一部コンテンツを除く)個別に購入できる「1コンテンツ視聴チケット」も用意しました。
およそ8000人に視聴いただき、開始1時間後にはTwitterハッシュタグ「#マツリー」がトレンド入り。
「YANO MUSIC FESTIVAL 2021~ヤノフェス 歌うスタジオ~」の公開に合わせた生配信トーク企画の配信中には「#ヤノフェス」がトレンド入りする盛り上がりを見せました。
1月30日正午のオープンから30日23:59まで、36時間限定という短い時間ではありましたが、お楽しみいただきましたユーザーの皆さま、ありがとうございました。
限られた時間の中で繰り返しコンテンツをお楽しみいただいている皆さまの声をSNSで見かけては、うれしい気持ちになりました。
ご協力いただいたアーティスト、マンガ家、芸人、俳優の皆さまにも深く感謝いたします。
「フェスのようにぐるぐる回れるエンタメ空間」を考えたとき、まだまだ改善の余地や注ぎ込むべきアイデアがあると感じます。
コロナ禍を抜け、エンタメ界が「これまで通り」ではなく「これまで以上」の盛り上がりを見せてくれることを期待しつつ、ナタリーはその一助となれるよう邁進してまいります。